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2016-06-09

欅(ケヤキ)

keyaki

ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹です。

国内では北海道を除き、本州から九州まで生育しています。
山野に自生するほか、公園や街路樹としても植えられています

ケヤキは主に建築材や家具材として用いられます。特にお寺や神社の建築には欠かせません。大黒柱や柱といった構造材としてよく用いられ、造作材としても好まれます。そのほかには和太鼓、お盆やお椀などの漆器などに用いられ、日本ならではの使い方をされてきた木材です。硬質であること、狂いが生じることから、高い加工技術が必要となります。

ケヤキは、木目が力強くて美しく、強靭性、耐久性が特徴です。古来より日本国内で最良の広葉樹として扱われてきました。そのため、木材の中でも高価な部類に属します。

また、特別な杢(もく)が出ることも特徴です。杢とは、木材の木目のうち、まれに現れる複雑な模様のものを指します。例えば、玉杢や泡杢、牡丹杢など。魚の鱗のように見える如輪杢(じょりんもく)という特別な杢が出ることもあり、これは杢の中でも最高級の杢とされています。

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